リネン製品について |
キッチンクロス、エプロン、テープルクロスなど、キッチンやテープル周りの布製品として、多くの方々を魅了しているリネン。同じリネンでも、リネン糸の太さ、糸の撚り、織り方やその他の加工などによって、かなり風合いの違いが出てきます。 |
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素材としてのリネン |
麻の素材の一つです。 麻の布は植物からとれる繊維で作られますが、細かく分けると麻には20種類ももあるといわれています。でも麻と表示して良いものは、リネンとラミーに限られています。
リネン(亜麻)・・・キッチン、テーブル、ベッド周り、また衣類にも最適です。 ラミー(苧麻)・・・天然繊維の中で一番強い繊維。 ジュート(黄麻)・・・コーヒー豆の袋、などに使われます。サンダルやバッグ等にも使われます。
などがあります。ですので、リネンは麻の種類の一つということになります。 |
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リネンの魅力 |
長い年月を掛けて使い込むことで、リネンの持つ風合いや感触が自分の肌に馴染んでくるはずです。
・吸水性が良く乾きが早いので水回りの布製品に、また寝具にも適している。 ・繊維が落ちにくいので、食器を拭いた後の繊維が付きにくい。 ・静電気が起きにくいので、肌への刺激がやわらかい。 ・防虫防カビ防臭効果があり、肌や口に触れるタオルやキッチンクロス、ナプキン等に適している。 ・汚れが繊維の中まで染み込みにくいので、汚れもおとしやすい。 |
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リネンの扱い方 |
普段のお洗濯には洗濯機で洗ってかまいませんが、洋服の洗濯と同じで、黒っぽいもの白っぽいものとの色分けを意識して分けてください。 リネンに限ったことではありませんが、普通の洗濯石鹸には漂白剤や蛍光剤が入っていますので、シミなどは取れやすい反面、だんだんに色味が白くなります。リネンのナチュラルな色合いの亜麻色を大事にしたい方は、出来る限り漂白剤、蛍光剤の入っていない洗剤をお使い下さい。 色の変化は、使い方や洗濯の頻度にもよります。何度も使って洗ってを繰り返すことで、リネンの柔らかい感触が増して、より肌に馴染むものに仕上がっていくはずです。 綺麗にリネンを使い続けるためにも、シミを付けてしまったときにはなるべく早く、汚れやシミが乾く前に洗うのが良いです。
洗った後は、軽く洗濯機で脱水するか、夏の洗濯物がすぐに乾く状態であれば、絞らずに縦糸と横糸を整えて干して大丈夫です。 パリッとしわを伸ばしてアイロンを掛けたい場合は、洗濯機の脱水の直後、直干しであればまだ湿っているうちにアイロンを掛けてください。 麻素材はシワがしっかり乾くと、乾いた状態のままでは、いくら高温にしても綺麗には取れないからです。 ただキッチンクロスなどは、あまりパリッとしているよりもクタッとシワがあるくらいの方がかえって拭きやすいように感じます。 |
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ピュアリネンとハーフリネン |
ピュアリネンとは、リネン100%のことで、混じり気なしの純粋なリネンのことです。 リネン100%というよりも響きが心地よいように感じますね。 ハーフリネンは半分はリネン以外の素材が使われていて、大抵はコットンが使われていることが多いようです。コットンが入っていると、ピュアリネンよりもやわらかくすぐ手に馴染む感じがします。割合はきっちり半分ではなくてもハーフリネンと表記しているものもあります。 またリネンとラミー、リネンとウールなどの組み合わせの生地もあります。
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リネンがほつれたり穴があいてしまったら |
いくら丈夫なリネンも、長く使っているといつかはほつれたり穴が開いたりするでしょう。使い方、扱い方や頻度によってその年数はずいぶん差があるはずです。 長く使うことによって愛着が湧き、そう簡単には雑巾にしたりも出来ないですね。縫い目のほつれは気が付いたらすぐに綿100%の布と同じ色の糸で繕いましょう。古くヨーロッパでは、穴が開いてしまったリネンには、ホワイトワークという刺繍を刺してさらに素敵に甦らせて使い続けたそうです。愛着という言葉は、こうやって愛を着せていくことからまさに生まれた言葉ではないかと思います。
ホワイトワークの本は何冊か日本でも販売されています。 ユキ・パリスさんの本は見ているだけでも嬉しくなる素敵な本です。
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